地質汚染とは、人為的要因により地下の地層(土壌を含む)や地下水が特定有害物質の基準に不適合となった現象であり、汚染された対象により3種類の汚染に区分されています。
汚染物質や汚染水、汚染地下水、汚染地下空気が地層の間隙中を通過する過程で、地層の構成物に付着・吸着したり、地層間隙を充てん、または汚染物質で地層構成物を変質・変成させる現象をいいます。
有機塩素化合物(VOC)や石油類などの揮発性物質でみられる現象で、地層中にある汚染物質や汚染地下水が、地下水で満たされていない不飽和帯に存在する地下空気へ揮発することにより引き起こされる現象をいいます。
汚染物質または汚染水が、地層中の間隙水や地下水に溶解または懸濁して発生する現象をいい、その地下水が地下水環境基準を超過した状態をいいます。
表層ガス調査の結果から汚染源を絞り込み、調査ボーリングにより地下の地質と汚染状況、地下水の汚染状況を分析調査します。その際、地層を帯水層単元に区分し、どの帯水層が汚染されているのかを判断します。
調査孔を利用加工して帯水層毎の観測井を設置します。調査孔や観測井の施工中に汚染物質を深部に拡散する事例がありますが、私たちは万全な地下水の二次汚染防止対策をおこないながら施工します。