野田市は、北東を利根川、西を江戸川、南を利根運河と
三方を河川と運河で囲まれています。
明治23年2月25日、運河の全線に通水され、5月10日、全工事が終了、6月18日に竣工式が行われました。
以来、一日に100隻を超える船でにぎわっていましたが、鉄道の開通や、道路網の整備による自動車輸送の発展、また、洪水等の災害による堤防補修などによって、次第に会祉の経営も悪化していきました。
昭和16年(1941)に経営の悪化する「利根運河株式会社」から、利根川の洪水を分流するという目的で、政府が約21万5,000円で買収しましたが、やがて利根川と運河の接点を埋め、利根運河は完全にその使命を終えました。
しかし、昭和50年(1975)6月、導水路としてふたたび運河は復活し、平成2年には、利根運河通水百年を記念するさまざまなイベントが開催され、正式な名称も「派川利根川」から「利根運河」に改められました。